Program No.06 食文化体験

岩手における地産地消の達人から、先人の知恵と食文化を学ぶ

こびりづくり
 この地域では、おやつのことをこびり(小昼)と言います。
 朝星から夜星まで働き尽くめのお百姓さんたちは、三度の食事では体力が持たないので、昼食と夕食の間にこびりでお腹を満たすのです。
 昔から農家のお母さんたちは、米粉や小麦粉、雑穀、豆類など家にある腹持ちのいい食材を選んで、こねる、茹でる、焼く、蒸す、などの手軽な調理方法で出来るこびりを工夫し、厳しい農作業の合間の憩いのひと時を大切にしてきました。
 こびりの種類や味付けは、季節・行事・家庭ごとに独自のものがあり、一年中様々な味と技を楽しむことが出来ます。
 腕自慢の素朴なお母さんたちが、土地の言葉を織り交ぜながら、今日のこびりの由来や栽培方法、栄養効果や作り方のコツなどを丁寧に説明します。
 時間があれば食材の収穫なども体験できますが、出来立てを一緒に試食できるのが一番の楽しみですね。
蕎麦うち、餅・団子・饅頭類(通称:しとねもの類)、味噌、漬物類、クッキー、焼き菓子類、寿司・飯類・餃子など郷土色豊かな家庭の味をお伝えします。
こびりづくり
こびりづくり

タイムスケジュール・モデルコース
小学生[高学年] 中学生 高校生
テーマ 郷土料理にチャレンジする 郷土料理が生まれた歴史的背景を知る 郷土料理の創作にチャレンジする
事前学習 自分が体験する郷土料理について調べてみる 花巻地方の郷土料理の発展の歴史を調べてみる 自分が体験する郷土料理はどのような特徴があるのか調べる
事後学習 自分が作った料理のレシピを作成して発表する 歴史年表をつくる料理内容をレシピにして冊子をつくる文化祭などで発表する 料理した内容に新たな改善案など加え、オリジナル作品を考案してみる文化祭などで発表する
参考資料 花巻地方のパンフレット/学校の図書館にある資料/ホームページ




きりせんしょ、小麦まんじゅう作業工程
きりせんしょ 小麦まんじゅう
 各家には母から娘へと代々伝えられたつくり方があり、親戚や隣近所にお重に詰めて回し合い、食べくらべては味自慢に花を咲かせます。これは、女たちにとっては楽しいひとときです。
 古くは、さんしょうをきざんで浸した汁で粉を練ったところから、「切りさんしょう」と呼ばれ、なまって「きりせんしょ」になったといわれます。
 小麦粉に重曹を入れて皮を作り、中にあんを包んで蒸したもの。農作業の小昼や、彼岸・お盆の仏様へのお供物としてよく作られました。
 皮にかぼちゃのつぶしたものや味噌を練り込んだり、重曹のかわりに自家製の甘酒の発酵の進んだものを使って、酒まんじゅうを楽しむこともあります。


[きりせんしょの作り方]

材料《60~70個分》
 うるち粉・・・1kg
 水・・・・・・7カップ(1,400cc)
 くるみ・・・・100g
 ごま・・・・・20g
 大豆・・・・・適宜
 調味たれ・・・砂糖ー100g~200g
        しょうゆー100cc
        塩ー大さじ1

作り方
①大豆はもどしてゆでておく。

②鍋に水7カップと、砂糖・しょうゆ、塩の調味たれを入れ、火にかける。

③②が沸騰したら弱火の状態のまま、たれが熱いうちに粉を入れ、へらやしゃもじでこね、良くまぜてから一晩位ねかせる。

④この時、粉1カップ分は取り粉に使用するので取っておく。

⑤のし板に取り粉をしき、良く練り合わせてから、きざんだくるみ、ごま、大豆を入れ、良くしなみが出るまで練り合わせる。

⑥⑤を型に入れ、形を整えて強火で15分程度蒸し上げる。


ポイント
 しなみのある「きりせんしょ」に仕上げるためには、一晩ねかせること。また、刻んだくるみの油でつやが出るまで良く練り合わせること。

[小麦まんじゅうの作り方]

材料《小さめのおまんじゅう12個分》
 小麦粉・・・・1カップ強
 洗双糖・・・・大さじ2
 重曹・・・・・小さじ1
 抹茶・・・・・小さじ1/2
 水・・・・・・1/4カップ
 あん・・・・・適宜

作り方
①ふるった粉類と重曹を合わせてボウルに入れ砂糖と水を加えてこねる。

②生地を2等分し、半分に抹茶を加えて手でよくこねる。

③それぞれの生地を6等分する。

④中にあんを入れて丸める。

⑤底を平に腰高に成型する。

⑥蒸し器にクッキングシートを敷き、まんじゅうをいれて強火で6〜7分蒸す。蒸気が落ちてこないように、蒸し器と蓋の間にぬれ布巾をはさむ。

⑦蒸し上がったら蓋をさっとあけ、ザルなどに移してさまして、出来上がり。




そば打ち
そば打ち
 花巻産のそば粉を使用し、本格的なそば打ちを体験。こねる・のす・切る・ゆでるまでの一通りのそば打ち体験ができ、体験後には、自分が打ったおいしいそばを試食します。昔は、各家庭で打って食べていたそばを自らそば打ちし、食文化について知識を広めよう。

そば粉の栄養と種類
 そばの実は、形は三角錐で黒い殻が付いています。これを“玄そば”といいます(玄は黒の意味)。この殻を取り除き、甘皮の部分から一緒に挽きこんだそば粉が“挽きぐるみ”ですが、昔は殻のまま挽き、その後ふるいにかけていました。これがいわゆる“田舎そば”で色がさらに黒っぽくなります。
 そばを挽くと、実が割れて中心部から粉になって出てきます。そばが黒っぽかったり、白っぽかったりするのは、そば粉の割合の違いではなく、粉の種類によるものです。

○さらしな粉 そばの実の中心部分で色は真っ白。ごく少量しか採れないので値段も高く、御膳粉とも言う。変わりそばにも使用する。
○一 番 粉 色は白く、いかにもそばといった風味はあまりしないが、ほのかな甘みや香りがある。
○二 番 粉 香りや風味は抜群、色は淡い縁黄色を帯びていて栄養価も高い。
○三 番 粉 そば本来の香りは一番。食感はあまりよくないが栄養価に富む。
ワインづくり もちつき
ワインづくり もちつき
 毎年10月中旬から行われるワインづくり体験。ぶどう園で原料のぶどうの収穫から始まり、それを手でつぶします。つぶしたぶどうは後日ワインに加工され、ビン詰めされたあなただけのワインが自宅に届きます。 日本人の主食である米には、毎日のご飯となる、うるち米と、もちや赤飯になるもち米との2種類があります。
 中でも「もち」は昔からお祝いや行事には、なくてはならない晴れの日の食の主役となっています。
 もちつきは臼・杵の準備から食べて片付けるまで、家族全員が役割をもって楽しめる一大行事です。前日から十分に水にふやかしたもち米を蒸して、臼で搗き、搗きたてをちぎって様々な和え衣をつけたり、のし餅にして切り分けて保存し、焼いて食べたり、凍らせて乾燥し、せんべいのように食べたりもします。
○主な和え衣
 あずき、ごま、くるみ、きなこ、納豆、大根おろし、等



豆腐づくり 里山リースづくり
豆腐づくり 里山リースづくり
 自給自足が当り前だった昭和30年頃までは、どこの家でも豆腐を作っていました。そのうち地域に一軒位になり、今では町にもこだわりの豆腐屋が2〜3軒となっています。
 しかし、昨今の健康ブームにより、手作り豆腐や家庭で手軽につくることができる豆乳セットなどの人気が伸びています。

《豆腐の作り方》
 ふやかした大豆をミキサーですりつぶし、これを熱湯で煮て布袋でこします。袋に残ったのがおから、こした汁が豆乳です。
 この豆乳を温めてニガリで固め、型箱に入れて水切りして出来上がりです。
花巻地方の里山で採れる原材料で作ります。

【道 具】 はさみ、ペンチ、ワイヤー、木工ボンド
【材 料】 つる植物(クズ、フジ、ブドウなど)、
      小枝(曲がりやすい細枝)
【飾 り】 松ぼっくり、ドングリ、ヒイラギの葉、
     ベル、リボンなど
【作り方】 最初に小枝で円形のベースをつくります。水につけておくと曲がりやすくなります。要所ごとに、つるがばらばらにならないようにワイヤーで止めます。次に松かさやドングリ、ベルなどの飾り物をワイヤーや木工ボンド等でつけ、リボンをつければ完成!




わんこそば
わんこそば
 わんこそばの歴史は花巻城と共に古く370有余年の昔にさかのぼります。南部家第27世利直公が江戸に上られる途中、花巻にお立ち寄りになられたおり、旅のつれづれをなぐさめようと郷土名物のそばを差し上げたところ、利直公はその風味を大変お気に召され何度もおかわりをされたと伝えられております。その際にそばを椀に盛って差し上げたことから「わんこそば」と称されるようになったといわれています。

「わんこそば全日本大会」
 現在わんこそばは、早食い競争に移り変わり、毎年2月11日(建国記念日)にわんこそば全日本大会が開催されています。わんこそば元祖花巻市で、このイベントを模擬体験し、花巻の食文化を理解しよう。

役割分担
食士/そばを食べる人
給仕/食士の椀にそばを入れる人
盛り方/椀にゆでたそばを盛る人
記録係/各食士の食した杯数を数える人
その他/検査役・行司役・計時役・お椀運搬係など
    いろいろな役割があります。

わんこそば全日本大会

漬物 金婚漬の作業工程
金婚漬
 昔、この地方では大切な保存食として自家製味噌の中にどっぷりと漬け込んでおりましたが、古くなればなる程味わいが出ることから金婚式にちなんでこの名が生まれました。
 当花巻地方に古くから伝わる伝統の金婚漬を、心を込めて作ってみましょう。
 自分で作った、世界でたった一つの漬物の芸術品は持ち帰った後、食べるのがもったいないと好評です。一本一本穴の大きさが違う瓜の大きさに合わせて野菜の昆布巻を作り、穴にきっちり詰める体験ですが、ベテラン社員が丁寧にサポートしてくれます。
金婚漬ワンポイント情報
 使っている昆布は日本一美味しいと言われる北海道の厚岸(あっけし)産。瓜の穴の大きさは一本一本違うから、野菜と昆布の巻く量も変わります。無理に入れると瓜が裂けるので、ゆっくりまわしながら入れるのがコツ。熟練者といわれるまで10年はかかります。

 材料は全て味付けが完了していますので、帰ってすぐ食べられます。
 瓜一本に込められたイーハトーブの温もりと農家の女性達の優しさが伝わる手づくりの名品です。

※できあがった金婚漬2本はクールボックスに入れて、ご自宅へのお土産に安心してお持ち帰りいただけます。薄くスライスしてお召し上がりください。

金婚漬の作り方
 塩分は6〜7%と、従来のモノの約半分。金瓜(きんこ)うりを下漬けし、それにこんぶと野菜を詰めて本漬けを2回繰り返します。この時こんぶをきっちり詰めないと、途中でくずれたり切口がきれいなものにならなかったり。漬け込む味噌は自家製。野菜は地元産にこだわり、おいしさそのまま、真空パックです。

金婚漬の作り方 金婚漬の作り方 金婚漬の作り方 金婚漬の作り方 金婚漬の作り方 金婚漬の作り方 金婚漬の作り方 金婚漬の作り方 金婚漬の作り方
金婚漬の作り方

金婚漬の作り方
金婚漬の作り方



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